ウォーキングしても痩せない理由、原因

 

毎日ウォーキングしても痩せない

それどころか、逆に体重増加することもある。

実際に3ケ月間、毎日平均1万歩(時間にして約1時間半)歩いた。

そこで、わかった痩せない理由対策を説明する。

 

ウォーキングの消費カロリー

まず、ウォーキングは、思ったより、消費カロリーが少ない。

体重50kgの人が時速4kmで60分ウォーキングした場合

消費カロリーは158kcalしかない。

ウォーキングして、お腹が空いて、おにぎり1個(200kcal)を食べると逆に体重は増加する。

体重 消費カロリー
体重80kg 252kcal
体重70kg 221kcal
体重60kg 189kcal
体重50kg 158kcal

ウォーキングで何グラムの脂肪が燃焼するか?

脂肪1gが燃焼すると7.2kcalが発生する。

ここから計算すると、

体重50kgの人が時速4kmで60分ウォーキングした場合

22gしか脂肪は燃焼しない。

体重 消費カロリー 脂肪燃焼量
体重80kg 252kcal 35g
体重70kg 221kcal 31g
体重60kg 189kcal 26g
体重50kg 158kcal 22g

 

一ヶ月でどれくらい脂肪燃焼するか?

毎日60分のウォーキングを一ヶ月した場合、

体重50kgの人は、1日22gの脂肪が燃焼するので、1ヵ月で660g痩せる計算になる。

計算上は痩せるはずだが、本当に痩せるのか?

 

実際、3ケ月間、毎日平均1万歩(約7km、約1時間半)を歩いてみた。

週末は多いときは20km歩き、1週間単位で1日平均1万歩を維持し3ケ月を歩き通した。

結果1kg痩せた程度。ダイエット効果は、ほとんどなかった

 

計算上は体重減少するが、実際は体重は減少しない

60分のウォーキングをするとその分、食欲が増加する。

ウォーキング途中で栄養ドリンクや食料補給をする。

おにぎり1個のカロリーは約200kcal。

ウォーキング途中や前後に、おにぎり1個分の食料を普段より摂取すればそれだけでウォーキングで消費するカロリーと相殺され、プラスマイナス0になる。

 

ウォーキングで筋肉は増加しない

もう一つの理由はウォーキングしても筋肉が増えないことだ。筋肉が増加すると基礎代謝量があがり、運動していなくても普段生活だけで痩せてくる。

しかし、ウォーキングでは筋肉が増加しないので、筋肉を増加させて基礎代謝を上げ、痩せるということはできない。

ウォーキングしても筋肉は増えない、どうすれば筋肉が増加するのか?

筋肉はハードな運動をして、その後タンパク質を摂取すると増加する。

しかし、ウォーキング程度の軽い運動では筋肉は増加しない。筋肉を増加させて基礎代謝を上げて痩せやすい体質にすることもできない。

 

ウォーキングしても痩せない人が多い

ウォーキングを60分して食欲が増加しなければ計算通り一ヶ月で0.6kg~1.1kg減少するだろう。

しかし、実際は食欲が増加する人が多いのでウォーキングで消費したカロリー分、多く摂取してしまう。

人間は疲労感やストレスを感じると食欲が増加する。したがって、毎日1時間ウォーキングしても全く痩せないことになる。

 

ウォーキングの効果

1日30分程度のウォーキングではダイエット効果は期待できないが、血行がよくなり、健康になるということは間違いない。そういう健康効果でウォーキングすることはいいことだ。

 

ウォーキングだけでは、ダイエットは難しい

ウォーキングしても消費カロリーは低いので30分程度のウォーキングではダイエット効果はあまり期待できない。ダイエットするには、毎日2~4時間のウォーキングをして、食事量を増加させないようにしなければいけない。

しかし、毎日2~4時間もウォーキングして食欲が増加しないというわけがないので、ウォーキングだけでダイエットすることはかなり困難だ。

 

心拍数を上げる

脈拍数がポイントになる。心拍数120~150回/秒程度の少し激しい運動をすると脂肪が燃焼する。いわゆるスロージョギングが効果的だ。

まず、10~15分、ウォーキングして、その後20~30分軽いスロージョギングをする。スロージョギングとは、時速4km~6km程度のスピードでジョギングする。

ウィーキングと違って足が上がっている時間が長く、脈拍数が120~150回/秒に上げる。その後10分程度のウォーキングをして終了。合計60分。

そして運動後30分以内(遅くとも2時間以内)にタンパク質を摂取すると筋肉が増加する。筋肉が増加すると基礎代謝が多くなって、やがて痩せて来る。

 

アミノ酸(BCAA)が足りない

ウォーキングしても痩せないのは、疲労感や空腹感を感じると食欲が増加するからだ。なぜ疲労感、空腹感を感じるかというと、ウォーキングで血液中のアミノ酸(BCAA)が消費される。体は、それを補うために、筋肉タンパク質を分解してしまう。

ウォーキングして疲労感、空腹感を感じず、普段のカロリー摂取量を維持すれば、ウォーキングでも痩せる。

では、疲労感空腹感を感じないようにウォーキングするにはどうすればいいのか?

一つは、短時間のウォーキングを毎日数回繰り返す。1回10分なら毎日6回で合計60分、1回15分なら毎日4回。

それ以外なら、運動前にBCAAを摂取することで、ウォーキング中に筋肉タンパク質が分解されるのを防ぎ、運動しても疲労感、空腹感を感じにくくなる。

 

アミノ酸(BCAA)とは?

BCAAとは、バリン、ロイシン、イソロシンの必須アミノ酸のこと。

運動すると筋タンパク質が分解されエネルギーとして使れ、運動中に筋力が落ちる。

BCAAを摂取すると血中のBCAA濃度が高まり、筋タンパク質の分解よりも先に消費され、筋タンパク質も分解を抑制する。結果、筋力の持続力を維持する。

また、運動後30分以内、少なくとも2時間以内にタンパク質を摂取すると筋肉の再生に効果がある。

 

運動の前後に飲んで疲労回復

速攻型ホエイペプチドとアミノ酸(BCAA)を含む。運動前か後のどちらに飲んでもいい。また、半分を運動の前、残り半分を運動の後に飲んでもいい。

日常の通勤、通学、買い物でも疲労軽減という効果が期待できる。人間は疲労を感じると、すぐにエネルギーになる糖分や炭水化物を余計に摂取する。これが体重増加につながる。

つまり、疲労を軽減することがダイエットにつながると言える。また、長時間の運動を持続できるので、その分、体内の脂肪燃焼効果も期待できる。

BCAA(アミノ酸)を運動前後や空腹時に摂取することで、月0.2kg~0.3kgはダイエットできる効果があった。

1年間継続すれば2.4kg~3.6kgのダイエットが可能と思われる。